3月11日

「頑張ろう日本」
とか、
「3月11日を忘れない・忘れてはならない」
とか、使いやすい言葉が新聞雑誌にもインターネットにもラジオにもたぶんテレビにも氾濫していて、気持ち悪い。誰が何を頑張るのか、何を忘れてはいけないのか、置き去りにされて、とりあえずな言葉ばかりが多用されているように思う。
忘れてはいけないのは、地震の恐怖?亡くなった方のこと?災害への備え?自衛隊の働き?原子力発電?
私たちは安易に今日を特別な日だと口にしていいのだろうか。



私はあの日から自分を見失っている。死ぬために生きている。楽しいことをして、美味しい酒を飲んで、見たい風景を見て、風に吹かれて、凍えて、勉強して、いつ死んでもいいように準備をしている。つらいときに読んでいたアンパンマンマーチの言葉が胸に響かない。
この世は変わらないのだ。どうあがいても、金と利権を握りしめている人が日本を動かすのだ。私は言葉を荒げるだけで拳をふりあげもせず、そんな人々を支えている。