女流作家
常々、なんで男性作家と女性作家を分けなければならないのだろうと思っていました。
入ってすぐの通路に並ぶ文庫本は「男性作家の小説」「岩波文庫」「岩波新書」「旺文社文庫」「講談社学術文庫」等。
帳場の前を通ってすぐのところにあるのが時代小説と純文学系文庫、カラーブックス、そして女流作家です。
男性作家の文庫を見る方はその棚だけで終ってしまいます。これを男女小説ひとくくりにしてしまえば、お互いが双方の本を見ることになると考えたのです。
何という浅はかな考え!
並べてみてよく分りました。
東野圭吾を読む人は宮部みゆきも読むでしょう。しかし林真理子を読む人は群ようこを読んでも、内田康夫を読む可能性は低いでしょう。むしろ後者のパターンの方が多いです。
そして水上勉・宮本輝・向田邦子・村上春樹・村上龍の後に森遙子がくるこの違和感!
それでもしばらくこのままで様子を見たいと思います。
たまに絶対に読まない本に手を出してみるのも面白いですよ。