マカオで自由落下

腰が引けてる

マカオでは世界一のバンジージャンプを体験しました。
事前に「飛ぶ!」と宣言して日本から予約を入れたのは四人。H先輩、経営員仲間のここいちBobくん、同じく経営員仲間で友愛がキーワードのYさん、そして私です。
ところが一番気乗りのしていなかったBobくん、発熱のために旅行自体を欠席。代わりに誰が飛ぶかを話し合いながら、私たちの勇気にご賛同いただいた先輩方からの軍資金(なんせ飛ぶのに18000円くらいかかりますので)を握り締め、いざ233メートルのマカオタワー展望階へと上ります。エレベーターの中から見える外の景色に、みなが口々に「たかーい」「こわーい」「オレは無理」を繰り返していました。

予約をしていた旨を伝え、簡単な書類を書く段になり、最初から「飛びたい!」といっていた私とYさんが書き始めると、なぜか紙が二枚あまっているではありませんか。残りの二人が怖気づいたようです。しかし結果的にそのお金で私とYさんはただ飛ぶだけではなくDVDと写真のオプションを付けることが出来ました。イエーイ。
マカオとバンジーで検索してここへ来た方へ:展望室から落下する様子を見ることはできません。連れの方が上から撮影をすることは不可能です。)



ここへきて私は不安になってきました。だって、ちっとも怖くないのですもの。皆さんが「がんばってね!」「覚悟は出来た?」と言ってくれても、まったく実感が湧かないの。私ったらひょっとしてどこか感覚が麻痺しているのかしら。いちおうハーネスを着けるときは一瞬考えて左足からにしてみたり(右足から袴をはくのは切腹の前だから)。



色々準備をして、まずYさんが飛びました。ぴょーん。
十分後くらいに私も飛びました。ぴょーん。
ぴょーんと言っても背中を軽く押されて前方に体重を預ける感じ。飛び込みは禁止です。
最初は「うっわー」と思いましたが、すぐに周りの景色を見る余裕が出来ます。「カジノの建物すげー」「これが自由落下かー」「夕焼けキレイー一番いい時間に飛んだかもー」と思ったところで、びよーんと跳ね上がりました。二回くらいリバウンドする間、「下の人が私を指差してる!いやーん」とちょっと恥ずかしくなりました。
マカオとバンジーで検索してここへ来た方へ:一度目のリバウンドで頭を上に出来るような仕掛けがしてあります。思い切り紐を引っ張って固定をはずすと楽な姿勢で下に降りられます。しかし力が必要で、女の人は難しいかもしれません。私は跳ぶ前に練習したときでもはずせませんでした。)
Yさんと再び一回からエレベーターで上がりながら、「いまもう一回飛べって言われても出来るよね」などと話すくらいの興奮っぷり。ああ、思い出すだけでも気持ちいい。




後から写真と映像を見たところ、やはり飛ぶ瞬間には腰が引けていたようです。良かった、私もやっぱり怖かったんだ!
でももう一度飛びたい。次はもっと美しく、もっと華麗に、もっとウケの取れる飛び方がしたい。事前にYOUTUBEで映像を何度も見ていたのに、「うひょひょこれを私がやるのか」と擬似快感を味わうばかりで見栄えなど考えもしませんでした。やっぱり経験して初めて分かることってありますね。

おかしなテンションになってしまった私とYさんは、その後ちょっと高いビルを見ると「あそこから飛べそう」「あの高さじゃ満足できないな」と言うようになってしまいました。
初めてのバンジージャンプで世界一の高さを味わってしまったので、もう普通のジャンプでは満足できそうにありません。



次回はカジノのお話です!


※1月26日追記 「公文堂の写真」(右のリンクからどうぞ)のマカオフォルダにもバンジージャンプの写真があります。