東海道線通信

今朝も傾きながら市場に出勤です。今日は車内の読書率が高く、目の前にいる二十代後半とおぼしき女性はなんとプラトンの「饗宴」を読んでいます。大学に入って美学の授業で最初に使ったのが「饗宴」でした。いま女性が読まれているのは岩波文庫のようですが、県立図書館のシールが貼ってあるというのに、線引きがたくさんあるというのはどういうことでしょうか。色から見てかなり時間が経っているようです。約十五年から本棚に入ったままの私の「饗宴」にも線引きがたくさんあります。線を引きながらのお勉強は自分の本でいたしましょうね。古本屋には売れなくなりますけれど。