天才的不器用な娘

私は不器用です。どれくらい不器用かと申しますと、子供向け雑誌の附録を二十四歳になっても作れなかったくらいの不器用さです。セロハンテープを綺麗に切る方法を知りません。カッターを使ってもまっすぐ紙を切れません。
よって、私が本を梱包することはごく稀です。今までも二回しかないと思います。公文堂から小学生が作ったような見た目の荷物が届いたら、それは私の仕業だと思って頂いてよろしいでしょう。しかしそれはまぎれもなく私の精一杯なのです。どうかお許し下さい。
そんな私でも切手を貼ることくらいは出来ます。先日、父に「これに250円分の切手を貼って投函しておいて。切手はファイルにあるから」と言われました。ファイルを開くとそこには10円切手のシートが数枚あるだけです。
しばしこれを25枚貼ろうかどうか迷いましたが、上手にレイアウトする自信がないので、結局切手を買いに行きました。
公文堂には、時々変な角度で貼り付けてある下札があります。はい、私です。わざとではありません。