下札

kohbundou2011-05-04

ずいぶん前から公文堂の下札は父がパソコン(エクセル)で作っています。時々ちょこちょこ改良が加えられるので、店員はなんとなくいつ値段が付けられた本なのか分かる仕組みです。
しかしそんな細かいことではなく、もっと大きな違いもあります。

左は十五年以上前から印刷屋さんで作ったもの、右はエクセル5年前バージョンです。左の下札ははっきりとした年代も字を書いたのは誰なのかも分かりません。古い札ではありますがさすがに値段は更新してあります。私が店に出るようになってからだいぶ本を入れ替えましたので古い下札の本はもう殆どないはずなのです。
ところが今日、びっくりする本が売れました。

これは二十五年くらい前にCanonワープロで作った下札ではありませんか!このドットの荒いフォントを見よ!いったいどこにいたのか、雑誌「演劇界」。まだ店の中には私の目を盗んでこんな本が隠れているのでしょう。これの次にレアな札は、もっと真っ黄色でもっと荒いフォントのもの。更にレアなのはただ紙を細く切って書名と価格が書いてあるだけ。いっそうレアなのは背のコピーに値段が書いてあるもの。究極は下札ではなく先代の鉛筆書き値段です。



番外

ときどき買い入れた品の中にこの札が貼ってある本が混ざっています。四,五十年くらい前のもの?