重版地獄
皆さまちょっとご無沙汰いたしました阪神神タイガースの勝利と共にわたくしブログに帰ってまいりました!
さて買取した本をパラパラとめくっておりましたら、すごい本を見つけました。すぐ店長(母)に持って行き、「こんなの見たことある?」と聞いてしまったほどです。びっくりしたのです。
ふつう重版された本の奥付には「二版」だの「十版」だのと記載されています。私が見た中で一番重なっていたのは「サラダ記念日」。市場で仕分け中に「サラダ記念日」があり、みんなで「この前出た初版がけっこういい値段だった」「何版くらい刷ったんだろう」と話しながら手にとったその本が「百五十三版」でした。
さて今回の本の奥付です。
ごくごく一般的です。
しかしページを少し戻すと…
初版は大正十四年。
まだ…
まだまだ…
もっと…
もっともっと…
ようやく終わり。
第千五百四十六版でした。
この本は背も表紙も取れてしまっていたので捨ててしまうつもりだったのですが、急に惜しくなってきました。六月の五反田展の均一あたりに並んでいるかもしれません。