古書展の準備

ときどき会館にやって来る秀吉くん

夏休みの宿題は提出一週間前から。
試験勉強は試験の三日前から。
そんな学生生活を送っておりました。
父も私も。


三十歳を過ぎて分かったのは、「大人なんて子供が育っただけ」ということです。
社会性とか理性など、あとから身に付いたことによって自己を律し、経験によって判断の幅を広め(あるいは狭め)、自由を削られ、金と知恵を身につけて「大人」になっているだけで、元は子供の頃とほとんどかわっていません。


古書展というのは本当はもっと時間をかけて本をじっくり吟味して用意すべきだということは分かっています。
でも、一週間くらい頑張っちゃえば間に合っちゃうのは何故なのかしら。
うちの場合は父とパートさんと三人がかりというのが大きいのですが、でも、それにしたって、いつも最後は「きゃー、本当に間に合うのかしら、きゃー」とか言いつつ泣きながら札を張ったり本を縛ったりしていると、あら不思議、「なんか本作り過ぎちゃったよこれ全部車に乗るの?」てな具合に収まっているのです。
不思議ね。


今月は二週連続で古書展があります。
私は今日も明日もあさっても本に埋もれながら涙するのです。


そんな公文堂がそれでも作成した「散歩展で並べる本(一部)目録」はこちら