コドモノクニと関東大震災

kohbundou2008-05-18

地震が発生しました。


私の祖父は関東大震災の経験者で、それはそれは恐ろしいおもいをしたようです。
その息子である父も地震恐怖症で、伊豆方面への旅行は避けたいなどと言い出すほどです。
その娘である私は横浜で育ちましたので、月に一度の避難訓練・椅子には防災頭巾・九月一日は特別な日、という普通の横浜の小学生でありました。

阪神淡路大震災のときは京都に住んでおりましたが、偶然帰省しており、その揺れには遭いませんでした。
しかし同じ大学の学生には親御さんを亡くした方、避難所から大学に出勤してきた先生がいたり、親戚を頼って避難してきた人たちで銭湯が混んでいたり、ごくごく身近に地震がありました。


ここ数日、店や市場に行かない日は「コドモノクニ」と格闘しております。
落丁、ヌケ、オチ、イタミ、誰の絵が何枚入っているか、などのリストを作成しているのです。
結構な量がある上に、こりゃもう、とってもステキ!
母と二人で女子に戻って「きゃーきゃー」騒いでいます。
仕事がさっぱりはかどりません。

武井武雄初山滋も岡本帰一もいいけれど、私は本田庄太郎が大好き。


昭和を先に終わらせて、大正時代に取り掛かって数冊目のことです。
確かに昭和のものにも、年ごとに少しづつ軍事の色が見えてきてはいました。
このような雑誌であっても、確実に時代を反映しているのだと言うことを実感しました。
けれど、私は関東大震災のことをすっかり忘れていました。

「オカアサマガセツメイシテアゲテクダサイ」
と添え書きがあります。
今の子どもたちは、ビルマや中国の映像を見て誰かに直に説明してもらえるのでしょうか。
私には、映像よりも親や祖父から聞いた話のほうがよっぽど現実に近いように思えるのでした。