一人に五回も謝った。

(題名はあるある探検隊のリズムでお読み下さい)


日野店は相変わらずです。
ぐちゃぐちゃです。
店で売る本、展覧会に出す本、市に出品する本。
更にそれらを分野ごとに分け、ある程度まとまったら縛ります。
つまり、まとまるわけはその辺に積まれっぱなしなのです。
それも台ではなく、店の商品の上に積んでいきますので山はぐらぐらです。
何気なく本を一冊載せただけで崩壊することなど日常茶飯事です。


そんな中にもお客様がやってきました。


どざどさどさっ!


本の崩れる音がする♪
私を呼んでる音がする〜♪


「すみませんー」
お客様と私の声が重なります。
謝らないで下さいこちらが悪いんですから!


「今日はお店やってるんですか?」
「すみません、いま整理中でこんなですけれど宜しければごらん下さい」


「こっちには行けますか?」
「すみません、ここを乗り越えていただかないといけないんですけど」


「この下にある本って見せていただけますか?」
「すみません、いま上をどかします!」


「うわっ!」
「ああっ、すみませんすみませんすみません〜!!」


本日は事故が起きる前に何とかしたいという想いを新たにいたしました。