私と廃墟

私は廃墟が好きですが、旧所有者に捨てられた、倒産した病院やホテルのような廃墟にはあまり関心がありません。やむを得ない事情で人々の心に残りながらも寂れていった、そんな廃墟が好きです。
たとえば、あるとき、あるところで、鉱脈が発見されました。人が集まり、村が出来、店もでき、街になり、醸造所や劇場や娯楽施設もできて更に人は集まり、しかしやがて閉山のときがきて、そこには栄華の後だけが残されます。滅びる運命をもった町。町が出来た本来の目的を失った町。また、ある産業を基としてかつて栄えた町。旧満州の都市。それらの何に心惹かれるのか何度も纏めようとしたのですが、いつもうまく説明できません。
そして相変わらず私はドリームランドモノレールについて追いかけています。なかなか手がかりもなく。何でもいいから市場に出ないかなぁ。